2011/12/17
香港の中古住宅市場が取引冷却化...返還バブルを上回るほどに高騰した住宅相場が落ち着きつつある。来年は15%下落と予測、特区政府の指標では7月から10月までに住宅価格は3・6%下落。今後も下落傾向が続き、業界では来年の住宅相場は5〜15%低下するとの見方が多い。
中古住宅市場では11月、大手不動産代理店が指標とする10大団地で取引数が初めて単月で200件を下回ったことが分かった。中原地産の統計では10月に比べ約30%減の189件。同社の統計がある06年1月以降で最低となった。美聯物業の統計でも同31%減の176件。同社の統計では1997年以降で200件を下回ったことはなく、最低記録は02年9月の254件だった!
今後の不動産市場については下落傾向が続くとの見方が大勢だ。不動産コンサルタントのジョンーズ・ラング・ラサールのリポートでは、中古住宅市場の低迷は来年末まで続き、来年通年の取引数は約8万件にまで減少する。住宅価格は高級物件で5〜10%下落、中小型物件で10〜15%下落と予測。家賃相場も全体的に10%下落するが、店舗賃貸料だけは観光業の恩恵を受けて5〜10%上昇するとみている(7日付香港各紙)。また欧州債務危機が悪化すれば30%の下落もあり得るとみる経済学者もいる。


お問い合わせは 大濱 (852)2569-6541 世良田:(852)2569-8183 ルイス・ラウTel:(852)9143-7773 までお願い致します。